尼崎ゆかりの抽象画家

白髪一雄記念室

過去の企画展(2009年)

「白髪一雄 ―格闘から生まれた絵画―」


(2009年7月18日~2009年9月6日)

 日本におけるアクション・ペインティングの先駆けとして知られる白髪一雄(1924-2008)は、具体美術協会の代表的な画家であり、戦後の美術を語る上で欠かせない存在です。白髪はカンヴァスを床面に置き、その上を滑走するようにして足で描くという独自の手法により、力強く躍動感のある絵画を生み出しました。その行為と物質が結びついた絵画は、世界的にも高く評価されています。初期の政策が取り上げられることの多い白髪ですが、その生涯にわたって様々なシリーズの絵画を生み出しています。 本展は、白髪のアクション・ペインティングが持つ多様な側面に光をあて、新しい白髪像を探っていきます。
生前、白髪はシリーズ区分による展示案を構想し、展覧会の開催を心待ちにしておりましたが、昨年春、惜しまれながらも亡くなられました。本展では、白髪が遺した展示案を元に5つのセクションに分けて作品を展覧します。本展は、没後初の回顧展として、貴重な初期の作品やアクション・ペインティングの代表作を集め、油彩45点を中心に水彩やドローイング等の資料を併せた約90点を展示し、白髪の画業の全貌に迫ります。
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